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074 ミラノ・サローネ 2011 その2

(この記事は先週書いたものですが、うっかり投稿し忘れていました。今後、気をつけます。)


先日の日曜は復活祭でした。
それに伴って前後も祝日になり、多くのイタリア人はヴァカンスを楽しむのですが、
復活祭に、クリスマス以上に馴染みのない私は普通に仕事をしておりました。


さて、前回に引き続きミラノ・サローネのレポートを。

見本市会場では、ユーロ・ルーチェ (Euro Luce) と呼ばれる照明がメインのイベントと、バスルームなどの水周りがメインのイベントが一年事に交互で行われるのですが、今年はユーロ・ルーチェの年で、会場外のフオーリ・サローネでも多くの照明を目にしました。

今回は照明をメインにレポートしていこうと思います。



Corner lamp / Roberto Cardenas
スウェーデン在住のチリ人デザイナー。



Light fixture / Lukas Dahlén
電球が支柱にそってくたっと変形しています。











Koura / David Trubridge
照明自体は大きいのですが、組み立て式の為パッケージがコンパクトになり自然にやさしいシードシステム、というのが売りのようです。



色々なバリエーションがあり。
内側に色が着いているのが奇麗です。


タイのスローハンドデザイン、というスタンドにあった照明。


OLNI / Julien Phedyaeff


RAIMOND / OX-id (?) / moooi


HERACLEUM / Bertjan Pot / moooi
ハナウドという植物をモチーフにしたランプ。


Beads / Winnie Lui / innermost


下からの部分拡大図。黒い球体の上に鏡像が写りこんでいてとても奇麗。






横からの部分拡大図。


Fragile Future / Studio Drift
モジュールで自由自在に変形・拡大可能な構造の中にタンポポの綿毛のようなもので覆われたランプが点在する、照明というよりオブジェのような作品です。



ネオン管を使ったコーナーの為の照明。
(光が縞状なのはiPhoneで撮影した為で、実際は普通です)


多分、次回もサローネのレポートが続きます。




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073 ミラノ・サローネ 2011 その1

 ご無沙汰しております。

4月の頭は日本に一時帰国したりで忙しくており、更新が滞ってしまいました。


フィレンツェに戻ってきて荷解きが終わらないまま、今度はミラノの家具見本市を見に行ってきました。

実質1日半しか時間がなかったので、今回は見本市会場には行かず、並行して街中で行われるFuori salone (フオーリ・サローネ) のみに今回は的を絞りました。

フオーリ・サローネだけに限って言えば、今年は好天気にも関わらず人手も少なかったし、なんだか活気がなかったような気がします。

不況のせいか、イベントとして拡大しすぎて町中に散らばりすぎたせいか・・・。


とは言うものの、見た量はそこそこ膨大なので、今回は『日本』に絞ってレポートしてみます。


まずは、10 corso comoの向かいで行われていた、日本の地震&原発へ被災者の為のチャリティイベント、Charity Box For Japan。

多くの有名デザイナー達による募金箱が展示されていて、実際に募金を募っていました。




ミラノにデザイン事務所を持つ日本人の夫婦ユニット、Setsu&Shinobu Itoによるもの。


これが一番気に入りました。


Fornasetti (フォルナセッティ) によるステッカー。


会場で最低2ユーロのチャリティ目的で売られていた、クリップ付きのカトラリー

ある目的に沿って、プロダクトがデザインされる。
デザインって、本来はそういうことだよなー、と改めて思わされたイベントでした。





ブレラ地区では、坂茂によるエルメスのホームコレションのスペースが。


例のごとく紙管製。


(撮影禁止だったので・・・写真がいまいちです)


Moroso×吉岡徳仁の霧を使ったインスタレーション。







Zona Tortona (トルトーナ地区) では、日本企業によるインスタレーションを複数見かけました。

Canon×トラフ建築設計事務所の、水糸とプロジェクターを使ったインスタレーション。





カネカ×トラフ建築設計事務所の、有機EL(OLED)を使ったインスタレーション。
テーマは、『BAR×JAPAN×OLED 美しき日本の酒場』。



ルミオテック×三井直彦の、有機EL(OLED)を使ったインスタレーション。



光と水を使ったToshibaのインスタレーション。







ミラノのシニョーラご用達の雑貨屋Spazio Rosanna Orlandiでは、丸若屋プロデュースによる上出長右衛門窯×Jaime Hayon (ハイメ・アジョン) の九谷焼の陶器が置かれていました。



ここのスペースに置かれてるものって、デザインというよりもむしろアートと言えるようなものが多く、しかも一点ものだったりするから、かなり良い値段がします。
でも絶対きちんと値段が表示されていて、店員に質問したりして恥をかかないで済むのがよい、と思います。


他の場所では、Panasonicやカリモク、Sferaも出展していたのですが、写真がないので割愛します。


今回はこの辺で。
サローネのレポートは次回も続きます。





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072 電気のこと


写真の日本国旗は同僚からのプレゼント。
日本を力づけよう、という思いから買ってきてくれたようです。

時間を見つけて、家か事務所の窓の外にぶら下げようと思います。



さて、先週末にイタリアは夏時間に突入し、日本との時差は7時間となりました。

気づけば、あれから3週間がたっており、いつのまにイタリアには春が訪れていました。

気温は毎日20度近くまであがり、夜8時近くまでほんのり明るく、人々は日本やりビアでの情勢を忘れて4月末の復活祭や来る夏のことを想い始めているような感じがします。

そんな中、季節の変わり目のせいか、震災・原発事故によるストレスのせいか、発熱と人生初のものもらいができてしまいました。

いい機会なので自宅でのんびりしつつ、ここ数日考えていたことを短めに述べてみようと思います。



僕は、幸運なことに生まれてから今まで大地震を体験したことがありません。
なので、地元の鹿児島には桜島も霧島もあってエネルギーを頻繁に排出しているから問題ないと思いこんでいました。

ですが、wikipediaの地震の年表というものを見てみると、1914年の桜島大正大噴火の時にはM7.1の地震、そして1997年5月13日には鹿児島県北西部地震というものが起きています。

1997年の地震はちょうど僕が大学進学で東京に移り住んだばかりで体験しておらず、全く記憶にありませんでした。


この地震で震度が一番強かったのが川内で、震度6弱。負傷者74名、被害総額140億円以上、となっています。

川内には原子力発電所があるのはもちろんのこと、県内唯一の火力発電所、県内一の規模の水力発電所があるんですよね。

原子力発電所の危険性はもとより、こんなに一箇所に発電所が集中してて、もし仮に、ってことがあれば、南日本全域で電気が不足するということもあるのではないだろうか、と心配になりました。

ですから将来的には1箇所で大きな発電所を作って送電線で運ぶ、という方法から、各建物ごとにそれぞれ必要な電力を発電する、という方法に移行していくのが懸命ではないだろうかと思います。

そうすれば、世界情勢や政治的問題に左右されない、安定した電気供給を得ることができるのではないでしょうか。


各建物ごとの発電、となると太陽光発電パネルか、小型の風力発電機が主になると思いますが、アメリカのMITでは、光合成を利用した発電システムの研究もされているようです。

(そういえば、3月29日に東芝がイタリアのアンサルド (Ansaldo) という太陽発電企業を買収したという記事が出てました)



ともかく、一刻も早く原発問題が解決され、再生可能エネルギーによる発電を軸とした発展へと踏み出されば、と思います。





071 ミラノ

仕事でミラノへと行ってきました。

ミラノ・サローネの時期以外にこの町を訪れるのは実に5年ぶりで、比較的自由時間もあったので、観光客気分で町を散策したりもしました。


ミラノと言えば、大聖堂(ドゥオーモ/Duomo)。


夕日に色づく大聖堂のファサード。
9年前にイタリアに来て初めてこの大聖堂を見た時の感動を思い出します。


大聖堂の中の告知板にはこのようなものが貼られていました。
3月20日に日本の大震災の被災者の為にミサが行われたようです。

大聖堂の左脇にあるガレリア・ヴィットーリオ・エマヌエーレ2世。
(Galleria Vittorio Emanuele II)




中はこんな感じのアーケードになっています。
昔は飲食店が多かったのですが、ブランド物の店舗に占拠されつつあります。




鉄の構造とガラスの天井の美しさにはいつも感嘆します。


イタリア統一150周年のお祭りが先週の木曜日にあったせいか、ミラノの街もイタリア国旗で溢れていて、中にはこんなに大きい旗も。



150周年記念の電飾トラムも走っていました。


150周年と関係があるかどうかわかりませんが、ミラノ中央駅近くのビルには、番号が電飾で記されていました。


これは、駅前にあるジオ・ポンティのピレッリ・ビル。


ビルと言えば、ガリバルディ駅裏の高層ビル群の工事も結構進んでいました。

新旧入り混じった、なんだか日本的な風景です。


ナビリオ運河は、暑くなる前に蚊対策の川底の掃除の為か、水が抜かれていました。


取り留めがなくなってしまいましたが、今回はこの辺で。


余談ですが、先週触れたヴィアレッジョのカーニヴァル。
最終日だった21日の日曜日には、イタリアの旗に混じって日本の旗がはためき、パレード開始前には被災者の黙祷が行われたそうです。

イタリア政府は今回の日本の震災に対して何もしていませんが、沢山のイタリア人が日本に気持ちを寄せてくれています。




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070 Terremoto

この度の東北地方太平洋沖地震にて被災された方々にお見舞いを申し上げると共に、
1日でも早く復興されることを心より祈っております。
また、この状況の中通常通りに勤務され、
日本の経済を支えている皆さんに敬意の念を表したいと思います。


正直、今回何を書こうかとても迷いました。

今回の地震に関して色々と思うことがあるのですが、遠いイタリアの地から何を書いてもあくまで蚊帳の外からの意見であって、何の役にも立たないと思うので、通常通りの記事を書くことにしました。


今回は、去年もリバティ様式の記事で少し触れたヴィアレッジョのカーニバルについて。






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069 フィンランド

前回、予告なしにお休みしてしまってすみません。

先々週の火曜日のフィレンツェの自宅に到着し、翌日には締め切り間近のコンペ(設計競技)に身を投じ、先週の金曜日まで再び徹夜続きの日々を送ってました。

さすがにこの歳になっての完徹は身に応えます。


今回参加したのは、フィンランドのとある小都市の美術館の拡張プロジェクトのコンペだったのですが、コンペ開催側の要求する設備の中には、なんと核シェルターという驚きのものが。

厳密には『避難シェルター』なのですが、詳細を見ると『平和な時には倉庫として利用』と表記されているので、核シェルターだと思われます。

やっぱりロシアと国境を共にしているだけあって、色々と心配なんでしょうね。


そして、もうひとつの変わった要求が、サウナ
しかもただのサウナではなく、サウナ・スイート
どうやら賓客に提供される予定の設備のようです。


知り合いのフィンランド人に、これって冗談だと思う?それとも本気で言っているんだと思う?って聞いてみたら、

『核シェルターに関してはよくわからないけれど、サウナに関してはフィンランド人は常に本気だよ』

とのことでした。


ちなみに同じ質問をイタリア人の友人にしてみたら

『フィンランド人が冗談なんて言えると思う?』

との答えが返ってきました。
・・・たしかに、ね。


そういえば、イタリアの世界に誇れる首相ベルルスコーニに関する逸話で、

2005年:フィンランドのスモークトナカイについて「パルマ産のハムのほうが比べ物にならないほど美味い」と発言し、フィンランド人を怒らせた。

なお2008年、アメリカで行われた料理の国際コンペティションで、フィンランドのピザがイタリアをおさえ優勝したが、このピザレストラン・コティピザでは、トナカイを使ったピザに「ベルルスコーニ」と名づけている。
(wikipediaより)

というのがありましたもんね。



フィンランドと言えば、ムーミンから始まりアルバ・アアルトやエーロ・アールニオ、マリメッコやイッタラなどが有名な国。

いつかは訪れてみたいものです。
・・・ただし、夏限定で。





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068 古都 鎌倉

イタリアに帰国する前に、いつもの様に東京に数泊しました。

時期的に美術館の展示の入れ替えが行われているらしく、あまり興味を引くものもなかったので、今回は主に人と会うことに時間を費やしました。


その中で、大学時代の友人との恒例行事になっている鎌倉散策を紹介しようと思います。
今回は鎌倉の東部も周り、鎌倉歴十数年にして初めて見るものが沢山ありました。


宝戒寺の入り口の巨大な飛び石(?)
萩寺として有名で、秋になるとこの写真の両脇に萩の花が咲き乱れるようです。



絵馬がちょっと変わった形。



荏柄天神社の門の紋様。
この神社は菅原道真を祀っていて、日本三天神の一つだそうです。
(あとのふたつは福岡の太宰府天満宮、京都の北野天満宮)



境内には菅原道真の家紋(?)の梅があちこちに見られました。







鎌倉宮の獅子頭のお守り。


身代わりさま



瑞泉寺の脇の空き地に置かれていた鬼瓦。




中心にたぬきの像が祀られています。


有名な瑞泉寺の石庭にむかって祈祷する石仏たち。



一般住宅の塀も素敵です。



杉本寺
鎌倉最古の寺で、屋根が茅葺です。


杉本寺の入り口。




鶴岡八幡宮の近くの骨董屋で購入した、和菓子や中国菓子(?)を作る為の木型。



ちなみに、今年のおみくじは『吉』でした。








067 鹿児島の家具屋



更新が遅れてしまってすみません。

先週の金曜日から鹿児島に戻って来ていまして、今週は三洋ハウス本社へ出社しております。

わずか3日のみの出社ですが、その間に近日オープン予定の展示場の家具の購入をまかされまして、色々と試行錯誤しているところです。


家具探しに訪ねてみた店舗は以下の通りです。

1.無印良品

2.インテリアショップ ライフ

3.Daisy

4.D&DEPARTMENT PROJECT KAGOSHIMA by MARUYA

5.marimekko

6.STYLISH / inhouse


僕の少ない鹿児島情報ではこれぐらいが限界です。
どなたか、よい家具屋の情報をご存知でしたら教えて頂けると有難いです。

天文館にあるOWLという雑貨屋も気になったのですが、時間がなく今回は断念。
次回に帰国した時にでも、訪れてみようと思います。



しかし、いきなり何もない状態から一気に家具を揃えるのは難しいですね。
想像力をフルに稼動しつつ、手当たりしだい物色しているところです。


家具の設置の時点ではもう僕はイタリアなので、三洋ハウスの他のスタッフにおまかせすることになるのですが、最終的にどのようになるか楽しみです。





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066 トロンプ・ルイユ 3

ここ数日、日本への一時帰国に向けて、スケジュール調整の為とても忙しい日々を送っています。

先週は数日間自宅に帰れないということも・・・。

そういう訳で、申し訳ないのですが今回は写真のみ、また溜まってきたトロンプ・ルイユを紹介します。



Via Eugenio Barsanti, Pietrasanta


Viareggio


Borgo Pinti, Firenze


Piazza d'Azeglio, Firenze


Via dell'Oriuolo, Firenze


Viareggio


Via Laura, Firenze


Corso Italia, Firenze


Via delle Terme, Firenze


Viareggio


???, Firenze


Piazza d'Azeglio, Firenze






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065 アート三昧

ボローニャで開かれていたアルテ・フィエラ (Arte Fiera) というアートの見本市へ行ってきました。

知人のアーティストの方から話で興味を持ち、初めて訪れてみたのですが、大変よかったです。

世界各国からの画廊が所蔵の作品を展示・販売しているのですが、会場を行き交う人々の不思議な格好の比率が高くて、そういう点でも面白かったです。

日本のBase Garellyという画廊もありました

美術館と違って、基本的に写真撮影可なのもいい。


それでは、気にいった作品の写真を載せていきます。
(かなり早足で見て周ったので、アーティスト名・作品名が不明なものが多いですがご了承ください)


作風が、というより車輪がついてるのがおもしろい。


Enzo Castagno, 137 (2009)
アラバスター (Alabastro) と呼ばれる半透明の石を使った作品。


ハンガー製の頭蓋骨。


壁一面に箱型の沢山の世界が広がっていました。




Francesco Bocchini (?)


会場では気づかなかったのですが、椅子が構造になっています。


Fabio Mauri
僕はイタリアの近代美術史に疎いのですが、ファビオ・マウリは経歴を見る限り、作家のウンベルト・エーコとの交友もあった、巨匠アーティストだったようです。
会場内の数箇所で彼の作品を見かけました。


Alfredo Pirri, 無題 (2008)
照明ではなく色の反射で壁が赤くなっています。


三角柱から漏れる光が人型を形成。


幾層ものアクリル板の中の糸のようなものが立体を形成しています。


アクリルの巨大なキューブ。


Paolo Cavinato, Stefano Trevisi / Teatrino Tunnel (トンネル状の小劇場) /2010


Paolo Cavinato, Stefano Trevisi / Icona (イコン) /2010
アート化された建築模型?音も流れるようです。
詩的な空間を疑似体験できます。


Roberto Pan / AF5, 717 AE / 2009-10
一見ヴァネツィアン・グラスっぽい模様なので、ガラス製かと思ったのですが樹脂製のようです。
側面もきれい。


Peppe Perone
この一見スポンジみたいな素材に気をひかれました。


Willy Verginer


Maël Veisse

スタッキングする時には棚になる椅子。
アートというよりデザイン?


見本市会場での展示は昨日で終わってしまいましたが、2月27日までボローニャの街中の15箇所でART FIRSTというイベントが開催中なので、時間があれば(・・・)行ってみたいです。





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