October 2017  |  01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31

010 ジュデッカ ・ ムラーノ

いよいよ12月ですね。

先週は街中で半袖の観光客を見かけるぐらいに暖かかったですが、今週は愚図ついた天気が続いています。

そういえば、おとといの日曜にはフィレンツェでマラソン大会が開催されていました。


さて、今回も前回にひきつづき、ジュデッカ島のチノ・ズッキ(Cino Zucchi)のプロジェクトについてレポートします。


ジュデッカ島は、東西に細長い形をしていて、本島に面している運河側(北側)には低層住宅が密集していて、反対側のラグーナ(潟)に面している地域は(旧?)工業地区になっています。

このチノ・ズッキのプロジェクト、ユンハンス旧工業地区の集合住宅は、そのラグーナに面した地域にあります。



水上バスを降りてすぐの場所には、ヴェネツィアの典型的な家々が立ち並んでいるのですが、狭い路地に入り込んで、奥に入り込んでいくとこんな感じで ↓

少し道に迷いかけましたが、もう少し進んでみて左に折れると、

いかにもイタリアの片田舎かのような建物のある広場に到着し、
その広場のすぐそばに、目的の建築物はありました。


この棟は、ふたつの棟がL字型をなすように建てられていて、L字の内側にある共有スペースは運河によって閉じられています。



2棟の接続部分。
ファサードに入っている灰色の縦のストライプは、どうやら階段部分のようです。




裏側から。


橋を渡って、運河を越えると他の棟が。



向かって右の棟は、既存の工場を改築したもの。
左の棟は、煙突だけを残して新築したもので、遠くからみるとキューブ状ですが、実際は中庭にくりぬかれたコの字型の平面をしています。


南側のくりぬかれた部分。


北東側から。

このランダムに配置された窓の周りを囲む白い額、コーニス(イタリア語ではコルニーチェ:Cornice)は、イタリア建築の典型的なモティーフで、ここでは白いイストリア石が利用されているそうですが、ただ色を塗っただけのケースもよく見かけます。

この建物の壁の厚みに合わせて小さく折れ曲がる雨戸は、ヴェネツィア特有のものだと思います。


別の棟。広場から。



ラグーナに面した部分。


ポルティコ上部のパターン拡大。


そして、最後の棟。
木の陰に隠れていてわかりにくいですが、むかって左の建物です。



正面から。

運河のほとりに建っていた小さな建物を組み込みながら再建したものである。
よって平面と立面の両方に歪みが生じている。a+u No.420 参照) とのことです。





最後に、ムラーノ島の写真をいくつか載せておきます。
時間も遅く、今にも雨が降り出しそうな天気だったでので、また夏にでも戻って来れたら、と思っています。









<<back|<123
pagetop