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007 スポルト

いよいよ冬本番に突入した感のあるフィレンツェからこんにちは。

街中のショーウィンドウもクリスマスモードに変わりつつあり、昨日から街路のクリスマスイルミネーションも設置され始めたようです。


さて、今回はフィレンツェの歴史的中心部の特徴的な建築物のある要素スポル(sporto) についてちょっとレポートしてみようと思います。

スポルトとは、直訳すると ”飛び出た”という意味で、建築物が外部にせり出した部分を指します。

つまり、下の写真のように、上階が地階部分より外に飛び出ていて、その下に荷重を支えるための構造が設けられているのがそれに当たります。


(Piazza San Pier Maggiore)

このスポルトが生まれた経緯を見つけることができなかったのですが、おそらくはより広い面積を持つ為に生まれたのだと思います。


ここは両脇にスポルトあり。


(Via dell'Oriuolo)


(Piazza di San Simone)


(Via dei Bentaccordi)

ちなみに、この写真の右側の建物は、昔の闘技場の輪郭を保ったまま建物が建てられたため、楕円を描いています。

航空写真でみるとこんな感じです。






(Via dei Neri)

こんなに狭い路地に飛び出しているので、迫力があります。
このスポルトの一部は階段になっているようです。

上の写真を反対側から見たところ。


(Via delle Brache)




(Piazza di Santa Croce)

正面から見たところ。


左側にあるサンタ・クローチェ教会に向けての奥行きを強調するために、右から左に向かって徐々に窓の間隔が狭まっていっています。


普段あまり意識して見ていないので、記憶を辿ってもどこにスポルトがあるのか曖昧だったのですが、いざ探してみると、(少なくともサンタ・クローチェ地区周辺には)意外とすぐにしかも結構な数が見つかったので驚きました。


スポルトを求めて街中を歩いていたら、ふとミラノのドゥオーモのすぐ近くにあるヴェラスカの塔 (Torre Velasca) のイメージが浮かび、古都フィレンツェと大都会のミラノが頭の中でつながりました。


(author : zoonabar / www.Flickr.com)

設計:B.B.P.R  1956-1958
下層部に店舗・オフィス、上層部はアパート




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