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025 建築士

今回はイタリアでの建築士について。



イタリア語で建築士のことを、アルキテット(Architetto)といいます。

こちらでは、アルキテットは職業としてかなり尊敬される部類に入るので、どちらかというと建築家という言葉がしっくりするかもしれません。

日本のように1級、2級と階級分けされておらず、基本的に大学を卒業すれば建築士の試験資格が得られるので、実務を始める前、もしくは就職してすぐに試験を受けるというパターンが多いようです。



イタリアには、アルキテットの他に設計に携わる仕事として、
インジェニエレ(Ingeniere)とジェオメトラ(Geometra)があげられます。

インジェニエレとは、いわゆるエンジニアのことで、つまり構造設計家です。

ジェオメトラは、直訳すると土地測量士、なのですが、彼らもアルキテットと同じように設計業務をすることができるのです。

インジェニエレになるには、アルキテットと同じく大学卒業が必須ですが、
ジェオメトラになるには、リチェオ(liceo)という、高校にあたる教育機関(実際には高専ぐらいのレベルの授業をやるようです)を卒業すれば試験資格が与えられます。



余程優秀でない限り卒業するのに何年もかかるアルキテットやインジェニエレに比べて、ジェオメトラは高校卒業後の若いうちから実務経験を積むことになり、大学で地元を離れるということもなく、親の家業を継ぐということも多いので、必然的に地域との結びつきが強く、それぞれの地域でかなりの権力を持っていたりすることが多いです。

そして、その地域の役所との結びつきから、プロジェクトにおいてジェオメトラに役所の書類申請を担当してもらうことも多いです。
(その方が申請がスムーズに行くのです・・・)


また一般的には個人住宅の設計をアルキテットに依頼するなんてとんでもない、という考えがあるようで、一般的な家庭の住宅の設計はジェオメトラが担当することが多く、地方に行くほどこの例は顕著な気がします。

アルキテットに出来てジェオメトラに出来ないのは、たしか教会などの文化的施設のみで、感覚的には、日本での一級建築士がアルキテット、2級建築士がジェオメトラと言っても良いかもしれません。



このように、イタリアは一見、建築士が輝かしい活躍をする国のように見えますが、意外と同業者のライバルが多くて大変なのです。

















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