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013 アムステルダム



先週末は、フィレンツェでも雪が降りました。

フィレンツェは、冬は湿気があり、骨にしみいるような寒さなのですが、雪が降ることはあまりなく、前に積もったのは2005年のことらしいです。

雪は一日で止んだのですが、そのあとも悪天候の日が続き、鉄道の復旧にだいぶ遅れが出ているようです。(降雪からもう既に3日経っているのですけれどね・・・)

僕が今住んでいる家は、壁が15センチくらいと、とても薄く、しかも最上階であまり保温性がよくないので、外気の零下9度では暖房もほぼ無力でした。

特に寝室にしている部屋は、3方どことも壁を共有していないので、熱がだだもれなのです・・・。

こういう状況になると、冬は半袖で過ごしたミラノの家をなつかしく思います。

光も全く入らないので、壁にはったポストカードが湿気て見事に反っています。↓



さて、本題に入ります。

今回は、009 ビエンナーレ 二日目の時に名前だけ触れた、アムステルダムのボルネオ・スポーレンブルグ島(Borneo-Sporenburg)の写真を掲載しようと思います。

1997年のプロジェクトなので、今から12年前の、少し前のものになりますが、今見ても十分興味深いプロジェクトではないかと思います。


ボルネオ・スポーレンブルグ島はアムステルダム中央駅の東部に位置し、島といっても、本土とは運河分の距離だけ離れているだけで、道路でつながっています。
下の地図の、東西に伸びる4本の櫛のうちの真ん中の2本がそれにあたります。


大きな地図で見る


オランダは、運河と自転車の町で、街の郊外まで自転車道が整備されてるのでとても移動しやすく、僕も自転車をレンタルしてボルネオ・スポーレンブルグ島まで移動しました。

島までの道。




=以下は(参考文献:ヨーロッパ建築案内 2、渕上正幸著、TOTO出版)を参照=

このエリアのマスタープランを担当したのは、ウエスト8(West8)という建築事務所で、彼らのマスタープランを元に招聘された20の建築家チームにより、設計が行われました。

ウエスト8は、この20の建築家チームに対しての提示は、以下の通り。

『建築面積の半分をオープンなヴォイド空間としてデザインすることを規定し』
『材料の規定も行い、同種のスティール、レンガ、木の使用を義務付けた』

23haに2300戸(1haあたり100戸)の住戸を配する計画。

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以下に写真を列挙します。

少し数が多いですが、上の規定をそれぞれのグループが、どのように解決したのかを考慮しながら、見てみると面白いと思います。





















運河に面した家々のほうが、興味深い造りをしている気がします。
各家庭がそれぞれボートを持っていて、直に家に入れるようになっているのは、この場所ならではです。





日本でいうところのニュータウンのようなものだから仕方ないかもしれませんが、確かに参考文献が指摘するように、パブリック空間の無味乾燥な感じは否定できないと思います。

また、通りを歩いていると、例えば日本の公団住宅の棟の間の、パブリックだけれどプライベートな空間を歩いているような感じで、なんだかいたたまれない気持ちになったのを覚えています。

オランダでは、プロテスタントという文化的に、寝るとき以外はカーテンを開けっ放しにして、家の中が外からも見えるようにするらしいので、なおさらです。



日本の集合住宅は現在、どのようになっているのでしょうか。

次回、日本に帰国するときには、東雲キャナルコートCODANのプロジェクトでも見に行ってみようかと思います。
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