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118 ヴェネツィア ビエンナーレ2014

ご無沙汰しています。

気づけばフィレンツェの町もいつのまにクリスマスモード。

今年は自宅よりも家の外で寝た日の方が多いくらい仕事での移動が多い年で、
なかなか落ち着いて文章を書く時間が持てず、あっという間に前の更新から半年が経ってました。

まあ、その忙しい合間を縫って展示を見たり旅行をしたりは出来ている訳ですから完全な言い訳ですが、
ともかく今年のことは今年中にお伝えしようと一念発起したので、頑張って更新しようと思います。



まずは、今週末が最終日のヴェネツィアビエンナーレのレポートです。

今年は建築展の年で、ディレクターはプリツカー賞受賞者(2000年)のオランダ人建築家、Rem Koolhaas (レム•コールハース)。
テーマはFundamentals (ファンダメンタルズ=基本要素)。


初日はArsenale (アルセナーレ=造船所)から。

IMG_0636.jpg


例年だと、このスペースはディレクターから選ばれた建築家がプロジェクトやインスタレーションを発表する場所となっているのですが、
今年はイタリアの近代建築の歴史に触れた論文やリサーチなどを集めて展示したとても興味深いものになっていました。

特に興味深かったのがイタリアの一つの文化とも言えるディスコテカ(いわゆるクラブ)建築をまとめた部門。
イタリアの若者には高校生ぐらいからどんな地方都市に住んでいても例外なくディスコテカに通う習慣があり、イタリア人とは切っても切れない大事な要素なのです。

IMG_0643.jpg

このこうもり傘を思い起こさせるドーム型の建築は、アドリア海随一のリゾート地リミニに近いMilano Marittima (ミラノ•マリッティマ) という町にあったディスコテカWoodpeckerです。
今は廃墟化していてさらに怪しい雰囲気を醸し出していて、実物を見てみたい欲にかられます。



同じスペースでフィレンツェの黄金時代を風靡した歴史的なディスコテカSPACEの一部分が再現されていました。
行った事はないのですがこのディスコテカは現存します。


このアルセナーレの展示は全体的にイタリアの建築界の現況を厳しく分析して批判しているような印象を受けました。


アルセナーレの一番奥にはイタリア館があり、来年開催のミラノ万博にからめてミラノの近代建築史が展示されていました。
このテーマは僕に取っては特に真新しくもないので軽くスルーしましたが、Cino Zucchi (チノ•ズッキ) による会場構成はよかったです。



鋼板コールテンがふんだんに使われていて、予算があるっていいな、と自分たちの考古学博物館の現場を思い出しながらしみじみと思いました。

会場の一部はミラノ万博の閉会後の会場の敷地利用というテーマの展示があったのですが、そこに僕もプロジェクトチームとして参加したParco della biodiversitàが言及されていました。



二日目。

Giardini (ジャルディー二)へ。

こちらの会場のテーマは Absorting Modernity : 1914-2014 (近代化の吸収 : 1914-2014)。

ジャルディーニ会場で一番大きいパビリオンであるイタリア館は、今年は建築を階段やバルコニー、窓などの要素に分解して分析して展示された空間になっていました。


これはWalter Gropius (ヴァルター・グロピウス) によるバウハウスの校舎のバルコニーを実物大で再現したもの。

トイレの部門ではLIXILのウォッシュレットSATISの実物も設置されていました。

窓もトイレも階段も実物大で再現され、分析がインフォグラフィックで説明されていて、しかも実物を展示するのでスポンサーもついていてうーん流石コールハース、うまいなと、唸らされました。


猛スピードで見て周ってその他の各国のパビリオンの展示もほとんど全部見れたのですが、興味を引くものが少なかったせいか写真を全然撮っていませんでした。。。

記憶に残っているのは、日本館で過去の名建築の青焼き図面を買えたのと、今年金獅子賞を受賞した韓国館の北朝鮮の様子くらいかな。



展示内容とは関係ないのですが、ベルギー館の非常口先が町の路地につながっていて、しかも洗濯物が無防備に干されていたのがツボにはまりました。




おしまい。



余談ですが宿泊したB&Bの一階ホールがとても絵になっていたので思わずパチリ。





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