先週末にとうとう夏時間が終わり、日本とイタリアの時差は8時間になりました。
11月1日のイタリアは『諸聖人の日』という祝日で、多くのイタリア人が月曜日に休みを取って4連休を過ごしたようです。
かくいう僕もその連休を利用して、ヴェネツィアまでビエンナーレを見に行ってきました。
今年はアートの年で、タイトルはILLUMInazioni (イッルミナツィオーニ、イルミネーションとネーション=国々をかけたもの。)でした。
全部見たら1週間は必要ではないかという相変わらずのボリュームでしたが、限られた時間の中で見てきたものの中から僕が特に興味を引いたものを2回に分けて紹介しようと思います。
1日目は、アルセナーレ(造船所)会場から。
Song Dongpara-pavilion
Fabian MartiThe Summit of it
2011
Haroon Mirza
Navid NuurHIVEWISE
2007-2011
Ryan GanderYour present time orientation (First Act) - Random abstraction
2011
モンドリアンの絵画をランダムに再構築したもの。

Urs FischerUntitled
2011
蝋で出来ていて、始めはこんな像(
→)だったようです。
Fernando Prats
アルセナーレでの夕日。
アルセナーレの近くに宿をとっていたのですが、オーバーブッキングにあってしまい、慌てて探した後に探し当てたホテルは本島から船で数分のリド島でした・・・。
翌日も快晴。

ホテルの近くで見つけた、柱状の塀+花壇。
これ、テラコッタ製とかだったらもっとかわいいんじゃないかな。

サンマルコ広場のライオンの像の尻尾。
TRA - EDGE OF BECAMINGという展示を見にパラッツォ・フォルトゥニー (
Palazzo Fortuny) へと向かっていた時に撮った一枚。
二つの建物の角がわずかに隙間を残して接しているのが不思議な感じでした。
パラッツォ・フォルトゥニーは写真撮影禁止なので残念ながら写真はありませんが、スペースも展示内容も素晴らしかったです。


パラッツォ・フォルトゥニーの前の広場に面した家の、鳩がデザインされた可愛らしい鉄格子(?)
その後は、イタリア滞在9年目にして初!のヴェネツィアのグッゲンハイム美術館。

ここも館内は画像なしですが、現代美術史の教科書に乗っているような著名な作家の作品で一杯でした。

中庭にあったオノ・ヨーコの作品。
来館者が願いを書いた紙を木の枝に刺すようになっているのですが、
『犬が欲しいです』というおそらく子供が書いたメッセージがあって笑ってしまいました。
Maurizio NannucciChanging Place, Changing Time, Changing thoughts, Changing Future.
2003
Dan GrahamTriangular Solid with Circular Inserts
1989
ガラスと鏡と何もないところの判別が一見つかず、不思議な視覚効果を生んでいます。

三角形の中から撮ったところ。

美術館の扉のドアノブの形もシンプルで美しいと思いました。
今回はこころらへんで。
残りは次回紹介しようと思います。
comments
Makinoさん、はじめまして。
コメントありがとうございます。
僕もイタリアに住み始めたばかりの頃は、景色に圧倒されるばかりで分解して細部を見るということをあまりしていなかった気がします。
今では、詳細ばかりみてそのものの美しさを楽しむということをあまりしなくなったきらいもありますが・・・。
ここのところあまり更新できていませんが、今後もぜひこちらを訪問していただければ、と思います。
はじめまして!
フィレンツェのある通りを検索していたら、三洋ハウスさんのサイトに出会いました。
とても素敵ですね!
かつてフィレンツェとミラノに住んでいたのですが、建築的な観点から街を見て歩いたことがなくて、こんなにも面白い建物があるんだ!と感動しました。
早速、お気に入りに登録しました。
また時々、お訪ねしたいと思います。