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096 ミニホームシアター

年末に引越しした新居。
日本風に言ってみれば、ロフト付きのワンルームで、間取りはこんな感じです。

色分けは過去の間取りシリーズと同じく以下の通りになります。

黄緑
 : キッチン
水色 : バスルーム
ピンク : 居室
 : リビング
茶色 : 廊下など
オレンジ : 物置




一階


ロフト


総面積が小さい割に収納スペースが豊富なので、あまり狭さを感じず大満足な家なのですが、来客からロフトの寝室が丸見えなのが唯一の問題。

初めは何か御簾か何かのようなものでロフトの開口部を閉じてしまおうと考えていたのですが、あるものを電器屋で見つけ、あるアイデアを実現することにしました。


そのあるものとは、philipsのミニ・プロジェクター





このミニ・プロジェクターをロフトの奥の壁にあらかじめ設置されていた棚におき、ロフトの開口部にIKEAの遮光性のローラーブラインドTUPPLURを設置し、それに向けて投影してみることに。



結果は期待していた通り。
ブラインドがロフトを隠し、なおかつスクリーンにもなる一人二役。

このプロジェクターのサイズが100×100×32ミリと極小だからこそ実現したアイデアでした。

ただ、このプロジェクターはオーディオも再生できるものの、あまり音はよくありません。

そこで、普通のスピーカーを接続することも考えたのですが、ケーブルだらけになっては折角のコンパクトさも意味がなくなってしまうと思い、bluetooth対応のJAMBOXというスピーカーを購入。






これで、完璧でしかも移動可能なミニホームシアターの環境が出来上がった訳ですが、年が明けてからずっと多忙でまだゆっくりと楽しむことができていません・・・。









JUGEMテーマ:インテリアデザイン

067 鹿児島の家具屋



更新が遅れてしまってすみません。

先週の金曜日から鹿児島に戻って来ていまして、今週は三洋ハウス本社へ出社しております。

わずか3日のみの出社ですが、その間に近日オープン予定の展示場の家具の購入をまかされまして、色々と試行錯誤しているところです。


家具探しに訪ねてみた店舗は以下の通りです。

1.無印良品

2.インテリアショップ ライフ

3.Daisy

4.D&DEPARTMENT PROJECT KAGOSHIMA by MARUYA

5.marimekko

6.STYLISH / inhouse


僕の少ない鹿児島情報ではこれぐらいが限界です。
どなたか、よい家具屋の情報をご存知でしたら教えて頂けると有難いです。

天文館にあるOWLという雑貨屋も気になったのですが、時間がなく今回は断念。
次回に帰国した時にでも、訪れてみようと思います。



しかし、いきなり何もない状態から一気に家具を揃えるのは難しいですね。
想像力をフルに稼動しつつ、手当たりしだい物色しているところです。


家具の設置の時点ではもう僕はイタリアなので、三洋ハウスの他のスタッフにおまかせすることになるのですが、最終的にどのようになるか楽しみです。





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047 デスクランプ

気がつけば秋分の日も迫り、日が落ちるのが随分と早くなってきました。

フィレンツェの事務所でも6時を過ぎたあたりからもう暗いのですが、イタリア人にとっては室内灯をつけるのはまだ早すぎるかな、という感じでも、日本人の僕にとっては暗すぎるということがよくあり、個人用にデスクランプの購入を検討し始めました。

以下はリサーチの結果です。



Tolomeo / Giancarlo Fassina, Michele De Lucchi / Artemide / Φ23 L78 H64.5 cm

まずはデスクランプの定番、ミケーレ・デルッキのトロメオ。
でもこれだとあまり面白みがないかも。



Veio - MWL / Neil Poulton / Artemide / L 64 H 37.8 cm

これは変わっていて面白いけれど、幅が64センチとちょっと場所を取りそう。
この下に雑誌や本を置いて読む、みたいなコンセプトなのかもしれません。



Talak / Neil Poulton / Artemide / L85.3 H69.1 cm

上と同じデザイナーのもので、これも大きめ。



Bend / Michele Menescardi / Fontanaarte / L75 H24cm

ふたつ上のVeioと同系統。幅75センチ。


elica / Brian Sironi / martinelliluce / L76 H52 cm - L60 H38 cm

デッサンのモチーフを想いおこさせる造形で気になります。
ランプ部分はぐるぐる回ります。



pipistrello / Gae Aulenti / martinelliluce / Φ55 H66-86 cm

同じくmartinelliluceから、『蝙蝠』の名を冠した照明。
デザインしたガエ・アウレンティは赤いファサードで物議を醸した東京のイタリア文化会館の設計者でもあります。



Block lamp / Harri Koskinen / Design house stockholm / L10.2 W15.9  H8.9 cm

こういうオブジェ的な照明もよいかも。



Box light / Jonas Hakaniemi / Design house stockholm / L10 W15 H8 cm

引き出し具合で光の量を調整できる。



Cord Lamp / Form Us With Love / Design house stockholm / Φ20 H48 cm

インパクトはあるけれど、卓上用としては眩しすぎるかも?
高さが130cmあるフロアランプの方がさらにインパクトがあります。



SAILY / pagani - Perversi / skitsch / L44 W20 H21 cm

消防士のコスチュームにも使われているDupont社の Nomex という耐熱性の紙を利用したもの。
このマテリアルは折り曲げ等の加工がしやすいとの事なので、このランプも実際に折り紙をして作られていると思われます。



TAPE LAMP TABLE FRAGILE / Sylvia Pichler / skitsch / Φ50 H83 cm

典型的な梱包用のFragileのテープを利用したもの。



SUMA / Jordi Miralbell, Mariona Raventos / Santa&Cole / L48 H45 cm

こういうクラシック+インダストリアルなデザインのものも悪くないかも。



Lampadina / Achille Castiglioni / FLOS / Φ12.5 H24 cm

アキッレ・カスティリオーニの照明はかっこいいけど、この大きさの電球は高いし、かといって省エネタイプのものをつけると途端に侘しくなるのが問題。



Kelvin LED / Antonio Citterio / FLOS / L581 H512 cm

写真で見ると普通だけれど、実物はまあまあです。


Tab T / Edward Barber & Jay Osgerby / FLOS / L27.3 H32.7 cm

専門職の器具のようなデザイン。



Zac / Frank Oehring / ANTA / L40 H6-82 cm

伸縮可能。
同じようなデザインのものが無印良品にあったような気が・・・。


Take / Ferruccio Laviani / Kartell / L18.5 W17.5 H30 cm

プラスティックの家具のメーカー、カルテルから。
暗い空間の中では意外と奇麗な光を出します。



AJ table / Arne Jacobsen / louis poulsen / H56

アルネ・ヤコブセンのデザイン。
これが一番欲しい気がしますが、デスクランプとしては手の届きにくい値段・・・。









040 映画評論のすすめ

ミラノの専門学校時代に、映画評論 (Rassegna cinematgrafica) という授業がありました。

インテリアデザインのコースに通っていたので、もちろん普通の映画評論な訳ではなく、登場人物の衣装やセットなどの舞台美術、使用されている家具などの映画の中での効用を探るという授業で、『未来世紀ブラジル』や『ブレードランナー』『ブラック・レイン』、『2001年宇宙の旅』あたりのちょっとクラシック&マニアックなものから、果ては『チャーリーズ・エンジェル』などの映画を題材に授業は展開されていきました。

要は、いかに小道具や大道具などを使って、コンセプトや登場人物の背景が固められているかを学ぶという授業だった訳で、今ではその授業の内容はほとんど忘れてしまいましたが、それ以降映画やテレビを見る時に、『映画評論』の習慣は今でも残っています。


今回は、その『映画評論』の観点から見ても楽しいと個人的に思う映画をいくつか紹介します。
(良い画像が見つからないので、youtubeの動画のリンクをはりました)





『恋愛睡眠のすすめ』



ビョークのビデオクリップで有名なミシェル・ゴンドリー監督作品。
主人公ステファンの隣に住むステファニーの部屋がアーティストっぽくかつ可愛らしくて良いです。

同じ監督の作品の『エターナル・サンシャイン』も印象的なシーンが多いけど、内装という点で言えば、特に記憶に残るほどのシーンはない気がします。


『おくりびと』



三角のテーブルのある、元喫茶店の主人公夫婦の住まい。
主人公の職場の2階にある、佐々木の家の植物で一杯の温室のような部屋。
=長い間ひとりで過ごし、そして土地から離れたこともないということの表れ?


『アメリ』



基本的に赤でまとめられらた寝室。
ミヒャエル・ゾーヴァの絵画。


『抱擁のかけら』



ペドロ・アルモドバルの作品はオール・アバウト・マイ・マザー以降しかまだ見ていませんが、どの作品も内装の色使いが鮮やかで目に残ります。


『かもめ食堂』



北欧好きならこれ。


『善き人のためのソナタ』



東ドイツ時代の抑えた色の内装とか、壁に飾ってある金属製のオブジェが素敵です。


『La finestra di fronte』 (『向かいの窓』)



イタリアの庶民の家を見たかったら、これかな。



好きな映画を参考にしながら、部屋の模様替えなどいろいろ想像するのも楽しいものです。

039 イタリアの間取り 2

連日35度越えが続いているフィレンツェからこんにちは。

この暑さで、人も犬も猫も植物さえもぐったりしている気がします。
きのうは、ぐったりしすぎてタクシーにあやうく轢かれそうになったハトを友人が救出してました。


さて、久しぶりにイタリアの家の間取りを紹介しようと思います。

図表は、前回と同じく

黄緑 : キッチン
水色 : バスルーム
ピンク: 寝室
茶色 : 廊下など
灰色 : 外部空間
オレンジ  : 物置

となります。

今回は、紫色 : 寝室以外の居室(例えばリビングやダイニングなど)を加えてみました。


1.

5.jpg
友人の30代の夫婦+小学校低学年の子供がひとり。

フィレンツェの歴史的中心街にあるアパート。
建物が複雑に入り組んでいて、迷路のような階段になっていました。

寝室が窓なしですが、リビングとの境は何もなく、リビングの窓も大きいので閉塞感はありません。

台所を入って直ぐの上部には、バスルームの上まで続くロフトがあって、彼らは物置として使ってました。

子供がもう少し大きくなると流石につらそうで、現在新しい家を探しているようです。



2.
3.jpg
フィレンツェの歴史的地区から少しだけ外れたところにある、たしか築100年ぐらいのアパート。

友人カップルが二人で住みながら、B&Bの運営もしているので、この平面図の寝室は、客室として使われています。

彼ら自身のプライベートスペースは紫の部分で、上の部屋が書斎、下が応接間のように使われています。
書斎の角にある小さい螺旋階段を上ったマンサルダ (mansarda) と呼ばれる屋根裏に、彼らの寝室やバスルームなどが設けられています。

台所にあるジャスミンの咲くベランダが素晴らしかった・・・!


3.


4.jpg
フィレンツェ郊外に住む友人カップルのアパート。
おそらく70年代に建築されたもので、これ以上ないというぐらいシンプルな間取り。
でも、その分天井裏収納を設けるなど、収納に細かな工夫がされていました。


4.

6.jpg
ミラノ郊外(と言っても地下鉄圏内)に住む友人が、シェアして住んでいるアパート。


5.

2.jpg
ヴィアレッジョの友人の実家。
戦後に建築されたアパートの一階で大きな庭付き。
今は、彼の母親とお姉さん、そして姪が住んでいるそうです。

普段はキッチンのすぐ下にある、小部屋で食事を取っていて、クリスマスなどのお客を招いての食事のみ、さらにその下にあるリビングでするようです。


6.
1.jpg
ローマ郊外で一人暮らししている友人の家。

ここも、しようと思えば無理なく他人とシェアできる間取り。


7.

7.jpg
先月スペインに行った時に、ちょっとお邪魔した、友人の借りたアパート。

スペインの建築の規制が甘いのか、それとも単に不法で改築したのか、3つある寝室がとても小さく、しかもふたつは窓なし・・・。





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032 アップリク

新しい事務所用に天井から吊り下げるペンダントタイプの照明を探していたのですが、天井があまりにも高いし、線も天井までは来ていないので、壁面に取り付けるタイプの照明にしようと思ってリサーチしてみました。

イタリアでは、壁面にとりつける照明のことをAppliqueと呼びます。

インテリア用語では、フランス語がそのまま使われることが多く、これもフランス語で、イタリア人達はアップリクと発音(にアクセント)しています。

単語自体の意味はくっつける、と言う意味なので、あの日本で言う子供の頃に衣服の穴を塞いだりするのに使われていたアップリと要は同じなのではないかと思います。

このタイプの照明って、あまりいいデザインのものがないんですよね。
照明をどうしても壁面につけざるを得ないという状況が少ないからでしょうか。


ともかく、僕が気になったのを列挙していきます。
基本的にミニマルなものを探しました。


まずは、イタリアの大手照明メーカーのアルテミデ (Artemide) から。
( 写真上部の表記は、プロダクト名 / デザイナー )


Fato / Gio Ponti

イタリア建築の巨匠ジオ・ポンティ作。
卓上照明だと思っていたのですが、壁面にも設置できるようです。

Pipe / Herzog De Meuron

くねくね曲がります。
たしか、青山のプラダでも使われています。

Tolomeo シリーズ / Michele De Lucchi




いわずと知れたデスクランプのトロメオをヴァリエーション化したもの。
ちょっとやりすぎなんじゃ・・・と思うくらい種類があります。
このシリーズで照明をそろえれば、まあ間違いのない空間が出来上がるのではないかと。


Dioscuri / Michele De Lucchi

トロメオと同じく、ミケーレ・デ・ルッキ作。
ほぼ球体で直径14/25/35/42mmの4サイズあり。

Soffione / Michele De Lucchi

同じくミケーレ・デ・ルッキ作。
最近よく見かける多面体で、横からみると少しつぶれています。

Melampo / Adrien Gardere

クラシックなアップリクをミニマル化したもの。

Rocket / Ernesto Gismondi


Sagitta / Thomas Sandell

吹きガラス製。

Square / A+A Cooren



次はルッカの照明会社マルティネッリルーチェ (Martlnelliluce)。
ここはキッチュなものが多いけど、たまに良いものも見かけます。

Le formiche / Elio Martinelli

アントチェアへのオマッジョ・・・?

Gomito / Elio Martinelli

肘、という名前のついた何だかユーモラスな照明。


Pistillo / Emiliana Martinelli

サイトで詳細な説明がないので憶測ですが、写真を見る限り胴体部分を自由に回転させることができそう。

Elos / Marcello Morandini

鏡の上に半球対の照明が設置されていて、完全な球体を形成。



以下は、ランプをそのまま最大限に利用したもの。

Lucellino / Ingo Maurer

インゴ・マウラーの有名な羽根突きランプ。
ものすごく高価だと思っていたのですが、意外と手に届きそうな値段(215ユーロから)。

Lamp / Hironao Tsuboi / 100%



Sticky Lamp / Chris Kabel / droog


ドローグデザイン。
どういう仕組みか不明ですが、あらゆる面に自由に着脱可能。


毛色は全く違いますが、セルジュ・ムーユ (Serge Mouille) の照明も気になります。
日本ではIDEEが取り扱っているようです。






利用可能な画像がちょっと見つからなかったのですが、他にはダネーゼ (Danese) MIYAKO / Studio 63 と UNA / Carlotta de Bevilacqua も悪くないと思います。







021 イタリアのベッドルーム

今回は、イタリアのベッドルームについて。

以前イタリアの間取りを紹介した時にも述べたように、イタリアの家では、基本的に昼と夜の生活ゾーンがきっちり別れていて、ベッドルームは完璧にプライベートな空間です。

それ故、友人の家に招かれてもベッドルームを目にする機会がそうあるわけではなく、
寝室を設計するときに何を配置するかという観点から語ることにします。


イタリアにはベッドのサイズが5つあります。

シングルベッド 幅80−90cm (1 piazza / letto singolo)
ダブルベッド 幅160−190cm (2 piazze / letto matrimoniale)

サイズの名称はシングルベッド (1 piazza)を基準としていて、
ダブルベッドはその2つぶんなので、2 piazze と呼ばれています。

実際、ホテルなどでも、ツインルームとダブルルームのベッドの違いはなく、ただシングルサイズのマットレスを2つくっつけて1つにしているか、離しているかの違いだけだったりします。

その中間のサイズのベッドが、una piazza e mezza = 1.5 piazze で幅120cm、

フランス式 (a piazza francese) が、幅140cm、
ダブルベッド以上の大きいものは、3 piazze で幅200-400cm

ちなみに2段ベッドは、お城のベッド (letto a castello) と言う、いかにも子供が喜びそうな名前で呼ばれます。


ベッドの脇には必ず、コモディーノ(comodino)と呼ばれる、いわゆるサイドテーブルと照明が置かれます。


(author : Elle Chyun@wikipedia)

その他、置かれるものとしては、アルマーディオ(armadio=クローゼット)とコモ (Comò=整理ダンス)くらいですかね。

下の写真の右のストライプ状のがアルマーディオ、左にあるタンスがコモです。
(ただ、コモは今の家庭ではあまり一般的ではなく、高齢の女性が寝室に持っているもの、と聞いたことがあります)

アルマーディオは通常、天井に届くかと思うぐらい高く、壁一面を埋め尽くす感じのものが多いです。


(author : Design Conversation@Flickr)


ちなみに、上の画像は LAGO ( ラーゴ )という、イタリアの家具会社のものです。
ここ数年、シンプルでデザイン性の高い家具を次々と発表していて、
去年の家具見本市では、ミラノ市内のあるアパートに彼らの製品を使って空間をつくりあげ、それを一般公開するという面白い試みを行っていました。

今年の家具見本市でも、どんなことをしてくれるのか楽しみです。

012 イタリアの間取り 01

クリスマスまであと残りわずかとなり、すでにバカンスモードの漂っているイタリアですが、ここ数日の急激な冷え込みにより、昨日はフィレンツェ近郊の丘の上では降雪も見られたそうです。


さて、今回はイタリア在住8年目の僕が今まで住んだ家の間取りを紹介しようと思います。

イタリアで住宅を設計する際には、基本的に昼間のゾーン(台所・居間など)と夜のゾーン(寝室、プライベートなバスルームなど)に分け、来客には夜のゾーンには立ち入られさせないようにする、と言う間取りの作りが基本のようです。

それを踏まえて、以下にあげる間取りを見て頂ければ、と思います。

ちなみに、図表では、

黄緑 : キッチン
水色 : バスルーム
ピンク : 居室
茶色 : 廊下など
灰色 : 外部空間
オレンジ : 物置

となります。

1.
一番初めに住んだアパートでは一人暮らしでした。

イタリアでは、ひとり暮らし用の物件がとても少なく、あっても家賃が高いので、学生は部屋の複数あるアパートをシェアすることが多いです。

このアパートも一応、一人暮らし用でしたが、ひとつの大きなアパートを賃貸用に二つに分割したようで、おそらく隣にも同じような作りのアパートがあると思われます。

このアパートは柵の家(Casa di Ringhiera)と呼ばれる、中庭にバルコニー状の共同通路の通った、ミラノの典型的な場所でした。図の左側が中庭、右側は表の通りに面しています。

このアパートの写真ではありませんが、柵の家とはこんな感じです。

author:paolofefe@flickr

2.
2件目のこの大きいアパートで、自分を含めてアジア人5人でシェアをしました。

自分の部屋は上の図の一番右下。
イタリアでは珍しい、タイルではなくフローリングの部屋でした。

バスルームが二つあり、ひとつはシャワーボックスのみ、もうひとつは浴槽付です。

3.

三つ目のアパートは、友人の元同居人の韓国人の女の子とのシェア。

アパートは彼女のイタリア人の婚約者の祖父母が住んでいた場所らしく、壁にかかったままの古い写真やクラシックな造りの家具が味があってとてもよかったです。

一番右が僕の部屋でした。

4.
4つ目は、トスカーナの海沿いの町、ヴィアレッジョ(Viareggio)という町の、2階建ての一軒家の一階。

第2次世界大戦後に建てられた新しい建物で、玄関が道路に直接面し、奥に中庭(灰色部分)というこの地域の典型的なつくりをしています。

基本的に入り口が東か北向きだとこの作りをしていて、西か南向きだと、入り口と道路の間に前庭が設置されています。

夏のバカンスの町なので、夏に半野外でいかに快適に過ごすか、ということに重点を置いているように思われます。

5.

そして、これが現在住んでいるフィレンツェのアパートの間取りです。
間口が狭く、奥行きがあるというフィレンツェの典型的な、(よく言えば)京都の町屋のような間取りをしています。

1フロアに一世帯が住んでいるのですが、
僕の家は最上階にあり、図の通りに階段(紫部分)があることによって、
下の階では各部屋が階段によって分断されるという不思議なことが起こっています。↓

以上です。
訪問した友人・知人の家の間取り図が溜まり次第、第2弾をやろうと思います。








004 暖房

 先週から天気はいいけれど、ぐっと気温が下がり、もうすっかり冬のイタリアです。




イタリアの天気予報ほどあてにならないものはありませんが、いつも見ている天気予報のサイトによると本日の最低気温は1℃・・・。

この、例年よりだいぶ低い気温を運んできた寒波は、どうやらヨーロッパ中を覆っているようで、ポーランドの友人からは、木に青々とした葉がついたまま雪が降る景色なんて初めて見た、という便りが届きました。


こう急に寒くなると、会話に出てくるのが、当然暖房の話です。
というのも、ヨーロッパでは一般的な集合住宅は、セントラルヒーティングという(集合住宅ごとに設置されたボイラーなどで温められたお湯が、各家庭の各部屋に設置されたラジエータまで送られ循環する)システムが採用されていて、法律で決まった期間しかつけることができず、急に寒波が襲った場合、使用許可を待たなければならないからです。
 
このセントラルヒーティング、各家庭で火を使う訳ではないので安全で、室内では半袖で過ごせるくらい暖かくなるのですが、夜間はオフにされるので、明け方はとても寒かったりします。

僕の今の家にあるのは、このセントラルヒーティングではなく、通常台所にあるガス湯沸かし器にラジエータが接続された独立式です。
自分の好きなときに自由につけられるのは利点ですが、光熱費を気にするあまり、あまり使わないようにしてしまうのは欠点かもしれません。

ラジエータのオーソドックスな形はこれ。






上から見ると、こんな背骨を彷彿させる形をしています。
設置場所にあわせてこのモジュールの数を変えて、幅を変化させます。
効率を考えると、理想的な設置場所は窓の下ですが、デザイン上見せたくないときは、ドアが開いたときに後ろに隠れるように設置されたりもします。
たいてい、各部屋に最低ひとつと、トイレにも必ずひとつ設置されています。

冬は、この上に洗濯物を干すのに便利だったりします。


先々週のCERSAIEでは、このラジエータを取り扱っている企業もいくつかあり、カレイド(Caleido)という北イタリアのブレーシャBrescia)の企業のものには、少し目をひかれました。









003 イタリアのバスルーム

 週末の日曜日は、すばらしく良い天気だったにも関わらず、昨日の雨で急激に冬に突入した感のあるフィレンツェですが、日本はどうでしょうか?

さて、前回のCERSAIEつながりで、今回はイタリアのバスルームについてちょっと書いてみようと思います。

イタリアでは他の欧米諸国と同じく、トイレと浴室は同じスペース内にあり、そのスペースはバーニョ(Bagno)と呼ばれています。

バーニョの中には通常、シャワーボックスもしくは浴槽、洗面台、大便器、ビデ(Bidet)が設置されています。
この最後にあげた日本ではあまり馴染みのないビデとは、排泄後などに局部を洗う目的で利用される、いわばウォッシュレットのようなものです。

(画像はwikipediaより)

上の画像の手前がそれで、ウォッシュレットと違うのは、ビデについているのは普通の蛇口なので、バシャバシャと水と石鹸を使って洗えるところです。


一般のイタリア人家庭では、浴槽がなかったり、あっても追い炊き機能が存在しないので、日常的にお湯につかるという習慣がなく、お風呂に入る=シャワーをあびるという感じなのですが、そのシャワーすらも毎日という訳ではなく、その代わりにビデを頻繁に利用するようです。

日本のサウナのような夏とは違って、湿気のなくからっとしている国だからこそ、それが可能なのでしょう。

日本人にとってバスタイムとは日常的なリラックスの時間でもあるのに対して、イタリア人にとっては、ただ体が匂うようになったり、大事な用事がある時に身なりを整えるための時間、という考え方の違いからくるとも言えると思います。

また、ローマ時代のイタリアには大浴場というものが存在したことを考えると、体を洗うのをタブーとしたキリスト教の影響がとても大きいのかもしれません。



参考までに・・・。
今、住んでいるアパートのバーニョはこうなっています。


1:便器 2:ビデ 3:洗面台 4:シャワースペース
(4はシャワーボックスではなく、シャワーカーテンで仕切られているだけ)
自分の経験上、バーニョはアパートの場合、こういった細長い平面図になる確率が高い気がします。


余談ですが、マルセイユにあるコルビジェユニテ・ダビダシオンに泊まった時には、ビデがバスルームの外に置かれていて、フランスだとトイレの配置が違うんだな、と思った記憶があります。
まあ、もしかしたらカップマルタンの休暇小屋に見られるように、コルビジェが単にトイレというものに、全く無頓着だったからなのかもしれませんが・・・。


ちなみに、イタリアにもかがむ形式の和式便所のようなものが存在し、トルコ式と呼ばれています。
掃除が簡単なのと、便座が壊れたり盗まれたりのを防げるといったメンテナンスの面などから、主に公衆便所に使われています。
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