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119 CERSAIE 2014

今回は、もはや恒例となった9月のボローニャ国際陶器見本市のレポートをお送りします。


今年のチェルサイエを一言で言うならば、六角形という言葉しか思いつきません。



それくらい、六角形のタイルで溢れていました。

六角形のタイルを量産できる機械でも発明されたのでしょうか。

建築雑誌やインテリア雑誌を見てみると、長かったミニマリズムやシンプルデザインの期間が終わり、
いまはクラシックを現代風にアレンジしたような、個性的でクセのある内装デザインが流行っているようなので、それを反映しているのかもしれません。


10年くらい前にガラスモザイクタイルで一世を風靡したBisazza (ビザッツァ)でさえも六角形のタイルコレクションを発表していました。



同じビザッツァから六角形ではない、クラシックなモチーフのタイルも発表されていて、これも今回のチェルサイエの顕著な傾向だったと言えると思います。




企業名は失念してしまいましたが、これもクラシックなモチーフ。
大理石を細かく砕いて作ったGraniglia (グラニーリャ) という伝統的なタイルから来ているものと思われます。




同じく個性的な模様というコンセプトで、それをフローリング材で再現しているピエモンテ州のXILO1934という企業があって、興味深かったです。





今回のチェルサイエは不景気のせいか有名企業が単独で出展していなかったりして、
特にタイル部門に比べて陶器部門は規模も縮小していたような気がします。

日本企業の出展もありませんでした。



全体的にぱっとしない中、個人的にスタンドデザインが目を引き写真を撮ったのはAZZURRAという企業でした。






拍子抜けする程早く全てを見終わってしまったので、この後町に繰り出して考古学博物館と2年前にオープンしたボローニャ市歴史博物館を覗いてきたのですがそれはまた別の機会に。





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118 ヴェネツィア ビエンナーレ2014

ご無沙汰しています。

気づけばフィレンツェの町もいつのまにクリスマスモード。

今年は自宅よりも家の外で寝た日の方が多いくらい仕事での移動が多い年で、
なかなか落ち着いて文章を書く時間が持てず、あっという間に前の更新から半年が経ってました。

まあ、その忙しい合間を縫って展示を見たり旅行をしたりは出来ている訳ですから完全な言い訳ですが、
ともかく今年のことは今年中にお伝えしようと一念発起したので、頑張って更新しようと思います。



まずは、今週末が最終日のヴェネツィアビエンナーレのレポートです。

今年は建築展の年で、ディレクターはプリツカー賞受賞者(2000年)のオランダ人建築家、Rem Koolhaas (レム•コールハース)。
テーマはFundamentals (ファンダメンタルズ=基本要素)。


初日はArsenale (アルセナーレ=造船所)から。

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例年だと、このスペースはディレクターから選ばれた建築家がプロジェクトやインスタレーションを発表する場所となっているのですが、
今年はイタリアの近代建築の歴史に触れた論文やリサーチなどを集めて展示したとても興味深いものになっていました。

特に興味深かったのがイタリアの一つの文化とも言えるディスコテカ(いわゆるクラブ)建築をまとめた部門。
イタリアの若者には高校生ぐらいからどんな地方都市に住んでいても例外なくディスコテカに通う習慣があり、イタリア人とは切っても切れない大事な要素なのです。

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このこうもり傘を思い起こさせるドーム型の建築は、アドリア海随一のリゾート地リミニに近いMilano Marittima (ミラノ•マリッティマ) という町にあったディスコテカWoodpeckerです。
今は廃墟化していてさらに怪しい雰囲気を醸し出していて、実物を見てみたい欲にかられます。



同じスペースでフィレンツェの黄金時代を風靡した歴史的なディスコテカSPACEの一部分が再現されていました。
行った事はないのですがこのディスコテカは現存します。


このアルセナーレの展示は全体的にイタリアの建築界の現況を厳しく分析して批判しているような印象を受けました。


アルセナーレの一番奥にはイタリア館があり、来年開催のミラノ万博にからめてミラノの近代建築史が展示されていました。
このテーマは僕に取っては特に真新しくもないので軽くスルーしましたが、Cino Zucchi (チノ•ズッキ) による会場構成はよかったです。



鋼板コールテンがふんだんに使われていて、予算があるっていいな、と自分たちの考古学博物館の現場を思い出しながらしみじみと思いました。

会場の一部はミラノ万博の閉会後の会場の敷地利用というテーマの展示があったのですが、そこに僕もプロジェクトチームとして参加したParco della biodiversitàが言及されていました。



二日目。

Giardini (ジャルディー二)へ。

こちらの会場のテーマは Absorting Modernity : 1914-2014 (近代化の吸収 : 1914-2014)。

ジャルディーニ会場で一番大きいパビリオンであるイタリア館は、今年は建築を階段やバルコニー、窓などの要素に分解して分析して展示された空間になっていました。


これはWalter Gropius (ヴァルター・グロピウス) によるバウハウスの校舎のバルコニーを実物大で再現したもの。

トイレの部門ではLIXILのウォッシュレットSATISの実物も設置されていました。

窓もトイレも階段も実物大で再現され、分析がインフォグラフィックで説明されていて、しかも実物を展示するのでスポンサーもついていてうーん流石コールハース、うまいなと、唸らされました。


猛スピードで見て周ってその他の各国のパビリオンの展示もほとんど全部見れたのですが、興味を引くものが少なかったせいか写真を全然撮っていませんでした。。。

記憶に残っているのは、日本館で過去の名建築の青焼き図面を買えたのと、今年金獅子賞を受賞した韓国館の北朝鮮の様子くらいかな。



展示内容とは関係ないのですが、ベルギー館の非常口先が町の路地につながっていて、しかも洗濯物が無防備に干されていたのがツボにはまりました。




おしまい。



余談ですが宿泊したB&Bの一階ホールがとても絵になっていたので思わずパチリ。





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115 ミラノサローネ2014 その2

今年のフオーリ・サローネの前回のレポートの続きです。

4 ミラノ・トリエンナーレ美術館

時計メーカー、シチズンのインスタレーション Light is Time
パリを拠点にDGTというユニットで活躍する日本人建築家・田根剛氏デザイン。
おびただしい数の時計盤を糸で吊るして雨の様に降らせ、それに光をあてたもの。

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このインスタレーションを見る為に行列ができていました。

しかし、この建築家は多根氏は数年前のサローネでも同じようなインスタレーションをやっていたような。。。

FacebookやInstagramが全盛の今、そこでどういう空間体験をさせるかよりも、いかに閲覧者に写真を撮らせるかというのがポイントなのかもしれません。


5 ミラノ大学

ミラノ大聖堂の近くにあるミラノ大学には趣のある回廊が大きいものが一つ、小さいものが8つあり(下図参照)、
その回廊にて様々なインスタレーションが展開されています。
夜の24時まで空いているので、夕飯後に行ってみました。

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回廊の柱を縫う様に動く文字幕のインスターション Between。
イタリア人デザイナー、フェリーチェ・リモザーニ (Felice Limosani) によるもの。
写真は部分のみですが、実際には文字幕は大きい回廊の一辺を端から端まで動いていてとても迫力がありました。

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トラフ建築設計事務所によるパナソニックのインスタレーション、SLIDING NATURE(呼吸する家)。
コンセプトはともかく、造形的にあまり美しくなく周りのイタリア人からの評価が低かったです。

6 ミラノのお金持ち地区ブレラ

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レクサスの3つのインスタレーションのひとつ、ニューヨークで活動する日本人デザイナー田村奈穂氏によるインスタレーション interconnection
半透明の円盤アクリル板で構成されたモビールで、移り変わる影は幻想的でした。

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レクサスの会場の階段の吹き抜けを下から眺めたところ。

16世紀に建てられたクレリチ宮 (Palazzo Clerici) で行なわれていた展示は、展示内容はともかくスペースは圧巻でした。
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菱形のパターンのフローリングに、六角形の鏡面仕上げのテーブル、それに映り込むフレスコ画。

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階段の踊り場の壁上部にあった巨大な装飾。
オークションハウスのクリスティーズのミラノ支店はこのクレリチ宮の中にあるようです。


その近くにあるエドラ (Edra)のショールーム(であった?)スペースで展示していた、
デンマークのデザイン雑貨屋ヘイ (Hay)の展示。
小さな販売スペースも設けられていて、日本のヤマトのアラビックのりが売られていたりも。
以前フィンランドデザインのプロダクトを売っているサイトで見かけたストライプ模様の定規が売っていたので、衝動買いしてしまいました。

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Mattias LInd による紙製の家、カメレオンキャビン (chameleon cabin)。
蛇腹の折り目を境に違うパターンが印刷されているので、見る面によって全く違う印象を受ける。


最後に。

スフォルツァ城前に建つ、完成間近のミラノ万博の情報館。

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万博開催まであと1年ちょっとだけれど、
万博反対運動があったり、汚職事件があったりで工事が遅れていて開催を危ぶ声も聞こえています。

でも先日イタリア現首相のレンツィが来て盛大に万博のアピールをしていたし、
イタリア人持ち前の土壇場に何とかさせる能力を発揮して、なんとかなるんじゃないかと思っています。




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114 ミラノサローネ2014 その1

先週のミラノでは世界中からクリエイティブ職の人々が集結するデザインの祭典、家具の見本市サローネ・デル・モービレが開催されていました。

今年は万博の仕事でミラノにも家があり例年よりは見て周る時間があったはずなのですが、4月頭に提出が終わったばかりの仕事の疲れが抜けきれず、見本市会場は飛ばして街中で展示されているフオーリ・サローネだけ、しかもガイド本を全く見ず、定番と口コミで評判のよいところだけを周るという全くやる気のない感じでした。

このフオーリ・サローネの定番ポイントとは、大まかに以下の6つのゾーンに分けられます。

1、ヴェントゥーラ地区  Ventura Lambrate
(余談ですがこの地区の去年のサイトの写真の一つに僕と同僚のアンドレアが映り込んでいました。。。)

2、スパツィオ・ロザンナ・オルランディ Spazio Rosanna Orlandi

3、トルトーナ地区 Zona Tortona

4、ミラノ・トリエンナーレ美術館  Triennale di Milano

5、ミラノ大学  Statale di Milano

6、ブレラ地区  Brera


今回は上の初めの3つを周って気になったものを紹介しようと思います。

まずは、1のヴェントゥーラ地区から。
最初にオープニングパーティーとして営業時間が延長されていた日に行ってみたのですが、お祭り騒ぎであまりじっくり物を見るというような環境ではなかったので、また後日、昼間に戻って見にいったのでした。

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お祭り騒ぎの様子。音楽に合わせて壁にアニメーションが投影されていました。

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ベルリンのデザイナー達のブース。
テープを使って空間を分けていたグラフィカルな空間構成が新鮮でした。

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おそらく展示作品ではない、紙の筒を使った照明が一番良かったような気がします。

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このフライドボテトを売っていたブースの上に吊られた青系統の色のシャツもとても目をひきました。
このブースをはじめ、今年のフオーリ・サローネは来年のミラノ万博を意識したと思われる、エコや食や緑をテーマにしたものが多かった気がします。

さて、次はスパツィオ・ロザンナ・オルランディ。

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今年は特に目を引くものがなかったような気がします。
その中で気になったのがこの伊千呂(イチロ)という日本の化粧版メーカーの家具で、
竹籠をゴムに浸す事で強度を持たせて椅子として使える様にしたTAKE KAGOというシリーズでした。

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店舗スペースで売られていたクラッシックな花柄が刺繍されたオフィス用椅子。

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軽やかなデザインが満開の昨今で、この重くてカタマリ感のあるスツールがとても気になりました。
が、値段は800ユーロ(11万ちょっと)からで、色と素材によっては1600ユーロまで。。。

写真はないのですがPunktという電話や充電ステーションのメーカーのブースに知人がいたので、そのメーカー主催のCommunication Simplified(単純化されたコミュニケーション)という展示に参加してきました。
その展示は単純に伝書鳩の印刷された葉書にメッセージを書いて送るという内容で、メールやチャットでコミュニケーションをするインターネットの時代を皮肉ったものと解釈しましたが、それを充電ステーションを販売しているメーカーがするのが面白みがあるのだと思います。


最後にトルトーナ地区。
平日の昼間に行ったので、週末の地獄の様な人ごみは避けられたのですが、今年のトルトーナ地区はとてもしょぼかったような。。。

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TOKYO DESIGNERS WEEKの展示があり、その中でパヒュームのホログラム映像が流れていました。

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SUTEKI HOMEとして横浜のナイス株式会社が日本の木造住宅を売り出していたのも気になりました。
イタリア人の知人に木造住宅を建てた人がいるし、フィレンツェでも3階建ての木造市営実験住宅が建ったりと、イタリアでも木造プレハブ建築が注目を浴び始めているのかもしれません。


今回はこの辺で。
次回に続きます。





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106 Florens2012

フィレンツェの秋は文化の秋。

寒い冬が訪れるまでの徐々に短くなっていく日を惜しむかのごとく、イベントが目白押しです。

先週の土曜日3日から今週の日曜日11日までフィレンツェの街中ではフローレンス2012 (Florens2012) という文化遺産・環境のビエンナーレが開催されています。

期間中に行なわれる様々なコンベンションには参加したことはないのですが、付随して行なわれる街中でのインスタレーションは街の様子をすっかり変えてしまう、とても興味深いものです。

2年前はドゥオーモ広場にピサの斜塔のある広場のように芝生が敷き詰められたのですが、今年はオリーブ畑に変身していました。



期間が過ぎてもこのままにすればいいのに思うくらい魅力的な風景です。

上の写真でドゥオーモの手前にある洗礼堂では、フィレンツェを代表する歴史的著名人ブルネレスキ、ドナテッロ、ミケランジェロによるキリストの磔像が同時に展示という贅沢なイベントが開催されていますが、いまだかつて見たことのないような入場者の列が出来ていて入っていません。。。


そして、今年はサンタ・クローチェ広場もイタリア人アーティスト、ミッモ・パラディーノ (Mimmo Paladino) の手によりガラリと姿を変えていました。



広場一杯に大理石の砂利が敷き詰められ、大理石の大きな塊が十字架状に配置され、アーティストの作品がちりばめられています。

このインスタレーションは参加型で、アーティストは観客が作品によじ上ったり大理石に表面に書き込んだり彫ったりと何らかのアクションを起こすことを望んでいます。

実際ペンで象られた沢山の手形を見たのですが、いわゆる落書きは一切見かけませんでした。

以下にアーティストの彫刻の写真を何枚か。









商業アートとは違う、彫刻の空間を支配する力を改めて感じさせるインスタレーションです。



先週の土曜日からJUGEMテーマ:アート・デザイン
 

105 CERSAIE 2012

お久しぶりです。

前回の更新からまたあっという間に2ヶ月が経ってしまいました。

帰国してからヴェネツィアビエンナーレに行ったり、仕事始めだったりでかなりバタバタしていました。

そして気づけば、今日はイタリアで10回目の誕生日。。。


さて先週の土曜にもはや9月恒例のボローニャの陶器の見本市チェルサイエ (CERSAIE) へ行ってきました。

今年は、全体的にあまり真新しいものが無かったことに加え、全会場が基本的に写真撮影禁止だったため、あまりお見せする物がありません。

それでもブログにと思い、写真撮影を試みたのですが、あるスタンドでは全然撮影OK、あるスタンドでは撮影した写真の撮影を強制されたところもあったり。
(個人的にはこんなソーシャルメディアの時代に写真撮影禁止なんてしても損なだけだと思うんですけどね。)

ともかく、そんな状況でなんとか取った写真を何枚か紹介します。


今回のチェルサイエで一番気に入ったのが、このスペインのBo!ngというポリウレタン製のカラフルで柔らかい洗面台シリーズ。

下の写真の浮き輪型のものから、キューブ状のもの、ディスク状のなどもあり。

幼稚園などの子供の為のスペースに最適なのではないかと思います。

  
 

ふたつめはディゼーニョ・チェラミカ (Disegno Ceramica) という会社の下の便器とビデ。
使いづらそうだし、お手入れも大変そうだけれど、インパクトは大ですね。

  


去年こちらで紹介して期待していたムティーナ (Mutina) はスタンドも製品も特に変化なし。

 


ディスプレイでは、プントトレ (Puntotre) というところのスタンドが素敵でした。
スタンドの外壁が3の数字がくり抜かれた段ボールパネルで、中に入るとバスタブが3て一杯になっているというというもの。

製品自体は特筆すべきものではなかったですけれど。

 



最後に、もうひとつ。

写真は撮れなかったのですが、知人のマルコ・ピサーティ (Marco Pisati) がルビネッテリア・トレッメ (Rubinetteria 3M) から発表したTIMEという蛇口がシンプルでスタイリッシュでとても良かったです。



チェルサイエを見終わった後、帰りの電車までまだ時間があったので、ボローニャの駅の近くにある現代美術館マンボ (Mambo) に行ってきました。

目的は中国人アーティスト、Ai Weiwei に関するドキュメンタリーフィルムを見るため。
基本的に美術館にある映像作品はパスするのですが、このフィルムは見応えがありました。



もとパン屋だった併設のカフェも雰囲気があってよし。


 
 
年間10ユーロという格安のパスも購入したので、この美術館はちょくちょく訪れる事になると思います。






102 ミラノサローネ2010 その2

初日のトルトーナ地区ですでに体力を消耗しきってしまったので二日目の朝は遅めに始動開始。

まずは同僚のアンドレアが参加するあるイベントの会場、ピエロ・ポルタルッピ財団 (Fondazione Piero Portaluppi) へと足を運びました。


(郵便受け)

この会場、『最後の晩餐』で有名なサンタ・マリア・デッレ・グラツェ教会の近くにあり、その教会の修復も過去に行った建築家ピエロ・ポルタルッピ (Piero Portaluppi) が事務所として使っていたスペースなのでした。

建築家の身分がとても高かった時代の建築物らしく、感動するくらいに細部までデザインされていました。

また別の機会にその様子をレポートできれば、と思います。


さて、イベント会場を一時抜け出し、近くにあったスパツィオ・ロザンナ・オルランディ (Spazio Rosanna Orlandi) まで足を運んでみました。


入り口にあったロザンナ・オルランディのイニシャル。看板?


Booo lightbulbs
シャボン玉を産み続ける照明。


ごてごてだけどかわいい陶器類。
ただし値段は全くかわいくありません。


日本からは有田焼のブースが。
こんなところで九州のものと会うとは思わず、誇らしかったです。


以下の3枚の写真はスウェーデンの大学Konstfack University College of Arts, Crafts and DesginDesgin for Liquid Societyという展示。

Wrap / Oscar Sintring
新しい形の棚、ハンガーシステム。


Tellus Vehiculum / Alexander Tallén
陶器のミニカー。運送車両のみ。

Fold / Anita Johannessen
防音のためのパーテーション。


Benedetta Mori Ubaldini
針金を使ったオブジェ。
もう数年前くらいから見かけていたのですが、はじめてアーティスト名を知りました。


CMYK Lamp / Dennis Parren




その近くにあったイタリアの照明メーカー, フォンタナアルテ (FontanaArte) の会場Casa degli Atellaniがとても素敵でした。







その後、近くのレオナルド・ダ・ヴィンチ記念国立科学技術博物館 (Museo nazionale della scenza e della tecnologia Leonardo da Vinci) 内で行われていた展示へ。

トム・ディクソン (Tom Dixon) の照明。


トム・ディクソンの金属製の打ち出しのランプシェードがどのように作られているのかを実演していました。
この日は、そのランプシェードの配布もしていましたが、長い列ができていたので、そのままスルー。


この博物館、無駄に広くて帆船の実物も展示されています。
10年前のミラノに来たばかりの頃に来たはずなのですが、全く覚えておらず…。


以下の3枚はLa Chanceというフランス人デザイナー達の展示。

Rocky / Charles Kalpakian


Rhythm of Light / Susanne de Graef


Climb / Bashko Trybek

久しぶりにみたFABRICAによる椅子。



cast001
不思議なテクスチャのエクステリア用家具。


molo








graypants


展示会場の回廊の様子。


ブレラ地区に移動してオーストリアデザイン。





今年もカリモクが出展してました。



相変わらずこのギャラリースペースは素敵です。


照明メーカー、ViaBizzuno
去年かいつかのローマの現代美術館の周りのスペースの為に行なわれたインスタレーションのコンペで勝って実現されたものを商品化したそうです。

Facolotà Teologica dell'Italia Settentrionaleという大学の回廊内での絨毯メーカーの展示。




ここは初めて入ったけど、外の人ごみとはうってかわって静寂な空気が流れていました。


SKITSCHという家具屋のモニターが気になりました。


夜はソットサスのデザインしたというアパートであったフェスタに招待されて行ってきました。




Linda Moniqueというフードデザイナーのパフォーマンスがメインのフェスタだったのですが、チョコレートの女体盛りもあったり。。。


(続く)



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101 ミラノサローネ2012 その1

先週の17日(火)から22日(日)にかけてミラノで開催された家具の国際見本市サローネ・デル・モービレ (Salone del mobile) に行ってきました。

今年も見本市会場までは行かず、街中のイベント、フオーリ・サローネ (Fuori Salone) のみを3日間かけて見て回ったので、一日ずつ3回にわけて報告しようと思います。

ちなみにここで紹介するものを今年の流行とか傾向とか特に関係なくて、自分の気になったものを、という形ですのでご了承ください。


さて、一日目の20日(金)。
週末は人で混雑するであろうトルトナ地区を初めに見ることに。



Nendoのアクリルの中に黒い泡が浮遊しているようなオブジェ。
蓋を取ると、一見木製に見える紙製の黒い部分が割れて小物を入れる受け皿になります。



キャノンのプロジェクターを利用したインスタレーション。
細い針金(?)でつくられたグリッドの構造体に映像が投射されています。
・・・これの設営、大変だっただろうな。



キャノンからもうひとつ。
こちらは布に投影したもの。
こっちのほうがイメージとしては奇麗だったかも。


OLEDと鏡を利用した無限の空間。


以下5枚はポーランドのComfortyという企業のスタンドのもの。





洋服かけ。


タイの伝統工芸と現代のデザインを組み合わせたもの。


若手デザイナーによるボーリングボールの穴のあいたキューブ状のスツール。


日本人とイタリア人のデザインユニットmist-oによるスツールTrunk。


ここにもNendo。
これ自体は去年発表されたもの。


途中で休憩したカフェのトレイはダンボール製でした。


Vitamin design
靴下を脱ぎかけている家具・・・。


雨戸と巣箱を合体させたもの。
裏の巣箱自体は透明になってて、雨戸を閉じたまま家の中から鳥を観察できるようになっている。


蓄光塗料が塗られていて、夜になると暗闇の中で猫の目だけが光る。



ここにもNendo。



ここで、この日は時間切れ。

一旦ホテルに帰って、日本からの友人に会う為に再開発計画の進むガリバルディ地区へ。


いつの間にステファノ・ボエリ (Stefano Boeri) の集合住宅がここまで完成していました。
飛び出ているバルコニー状の部分には樹木が植えられるはすです。




帰り際にミラノの中央駅脇にあるジオ・ポンティ (Gio ponti) のピレッローネを横から一枚。
ちょうど10年前のこの時期にこのビルに飛行機が突っ込む事故があったんですよね。

(続く)

099 ボローニャ国際絵本見本市2012

イタリアでは毎日20度を越す日が続き、先週末に夏時間に突入(日本との時差は7時間になりました)。

もはや春を通り越して初夏モードのこちらでは、夏のバカンスも話題に上るようになってきました。


さて、そんな中、鹿児島でも毎年長島美術館にて開催されるボローニャ国際絵本原画展の本場、ボローニャ国際絵本見本市 (Bologna Chirdren's Book Fair) へ潜入してきました。



潜入、といった言葉を使ったのは、この見本市は出版業界関係者・イラストレーター以外は立ち入り禁止だからです。もちろん子供も入場禁止。

にも関わらず、会場内にはハイジやミツバチマーヤの着ぐるみが居たりする不思議な世界なのですが・・・。

会場に入ってまずびっくりしたのがこの壁。


世界中のイラストレーターが自分達のポートフォリオや広告を所狭しと壁に貼り付けています。

ボローニャのこの見本市がイラストレーターにとっての登竜門だと言うことをあらためて思いしらされます。


中には手の込んだ立体作品も・・・。


ちなみに三洋ハウスの展示場の何箇所かに飾られている友人アーティストのManuele Delgatoもこの日一緒に見本市を見てまわり、ポートフォリオを壁に貼っていました。


彼のポートフォリオはこんなの↑でした。

友人の作品はここで見ることができます。

http://www.luniversoillusorio.blogspot.it/

http://www.etsy.com/listing/93584731/the-train?utm_source=OpenGraph&utm_medium=PageTools&utm_campaign=Share


今年は招待国としてポルトガルが選ばれていて、ポルトガルのイラストレーター達の作品を展示したコーナーがあったのですが、その会場構成が素敵過ぎました。


足のついた赤い箱の中に作品が展示されています。



壁にはサクランボの模様。


これが一番気にいったかな。


絵本の見本市なので、もちろん本番は世界各国からの絵本の出版社が出展しているパビリオンです。

日本や韓国の出版社のブースもあって面白かったけれど、イタリアのブースでは実際に本を買うことができて(本当は販売禁止なのですが)楽しさ倍増でした。

まず購入したのはCorriani (コッライーニ)のこの三冊。

Food Designing / Marti' Guixe'


MENU DI YOCCI / のだ よしこ


Nella Soffitta di mia zia / Andy Goodman

そしてもう一冊はTopipittori (トピピットーリ)のこれ。


Il viaggio di una stella / Giovanna Zoboli e Martina Del Cinque


最後にもう一冊。
購入はできなかったのですが、どうしても欲しいと思ったのがこの絵本。

ロンドン在住のPage Tsouという台湾人アーティストによる絵本です。
インターネットで検索しても見つからないので、もしかしたらまだ流通していないのかもしれません。



楽しすぎて6時間はあっという間に過ぎていったのですが、さすがにずっと歩きっぱなし・立ちっぱなしは疲れました。

帰途に着く前にボローニャの知人に連絡をとって軽く一杯。



ボローニャの飲み屋は基本的にお酒しか出さず、食べ物は上の写真のような惣菜屋(?)で買うか、家から持っていくかするのだそうです。
ちょっとしたカルチャー・ショックでした。


カルチャー・ショックと言えば、イタリア人の友人がムーミンもミッフィも知らなかったことは結構衝撃的でした。

いったいイタリア人の子供って何を見て育っているんだろう。
・・・ピノッキオ、オンリーなのかな?





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093 ヴェニス・アートビエンナーレ 2011 その3

こんにちは。

ただ今自宅の引越し作業をしていまして、落ち着かない日々を過ごしています。

日本ではまだまだ暖かい日が続いているようですが、ここフィレンツェでは朝の冷え込みが零下まで下がったりと、もう本格的な冬到来です。
それでも今年は全然雨が降らず快晴が続き、日中はそこそこ気温もあがるので体温調節が難しく、まわりで風邪が流行っています。


さて、ヴェネツィア滞在最終日。

帰りの電車の時間を気にしつつ、街中に点在するメイン会場以外のパビリオンや他の展示などを見て周りました。


まずは、アカデミア橋のたもとのIstituto Veneto di Scenze Lettere ed Artiで開催されていたGLASSTRESSというガラスという素材を使ったアート作品の展示。


中には吉岡徳仁デザインのガラス製のベンチもあったり。

でも、この展示を訪れた本来の目的はこのガラスのアート作品達ではなく、屋外に展示されたコレ↓なのでした。

アカデミア橋の上から見たところ。


Narrow house (2010)
Erwin Wurm

この細長い家はオーストリア人であるアーティスト自身の両親の住む家をモデルにして制作されたそうです。


中は人一人が通れる廊下ぐらいの幅で、全てのものがつぶされて細長くなっています。


電話機も。


お皿もスプーンも。


スポットライトさえも。



この後、近くにある安藤忠雄が改修を手がけたパラッツォ・グラッシ (Palazzo Grassi) へと移動。
全館撮影禁止なのですが、展示作品もりだくさんでとても良かったです。




階段スペースの詳細がとても美しかったです。


そして帰りの電車までまだ時間があったので、サン・マルコ広場近くのメキシコ館まで足を運びました。
展示自体は、個人的には何も感想を持ち合わせなかったのですが、カラーフィルムが貼られた窓からの景色はSF的で面白かったです。





時間が来たので駅まで歩いている途中にちょっと寄り道して、ウクライナ館へ。




ウクライナの彩色された卵形の伝統工芸品を利用して、ルネッサンスの絵画を再現したもの。


近くでみたところ。


ヴェネツィア・アート・ビエンナーレのレポートはこんなところです。


最後にヴェネツィア内を移動中にみつけた興味深いお店を紹介して終わりにしようと思います。


Serra dei giardini (セッラ・デイ・ジャルディーニ)
ビエンナーレのジャルディーニ会場のすぐそばにある、1894年に建てられた温室をカフェ・花屋・多目的スペースとして改築したもの。


この時は外の白いカーテンに映像が映し出されていました。






MATERIALMENTE

店舗自体はとても小さくて写真は撮れなかったのですが、上の写真のような素敵なオブジェで溢れていました。
重いビエンナーレのカタログを持っていなかったら、間違いなくなにか買っていたと思います。
というより、ヴェネツィアを次回訪れるときには多分何か買ってしまう気がします。






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